ゆでたまご嶋田先生がTwitterで読者の方の質問に返答している「#ゆでたまご嶋田のゆで問答」が盛り上がっていますね。採用された方は嬉しいですよね。
問答の中では、「まだまだ夢の途中」「レジェンドも巨匠もいらない」「私も中井もまだ、夢がいっぱいありますから。死ぬまでに達成できるかが心配」などなど、今も現役バリバリの嶋田先生ならではの名言が沢山飛び出しており、パワーを貰えます!
中には、「誰々は今後出ますか?」とか「誰々で読み切り描いてほしい」とか、かなりフランクに質問やリクエストしている方もいて、読んでいると「さすがに大丈夫???」と勝手に心配になっちゃったりもするのですが、そこは嶋田先生の器量の大きさもあってか心配無用のようです(^肉^;)ホッ
もちろん、良い面もあります。
読者の方がフランクに質問できる分、メディアのインタビューでは到底引き出せないような内容も多く、一つ一つの回答が非常に興味深いですよね。
例えば、アニメのシナリオが原作と大きく変わっており、先生を驚かせていたこととか。
それでも、「餅屋は餅屋ですから」と理解・尊重されている嶋田先生。結果的にフィギュアなどのグッズやゲームでも色んなカラーの超人が楽しめるようになったわけですから、キン肉マンの魅力が広がったと言えたりもするのかなと。
また、アニメのことだけでなく、物語が進むにつれてキャラクターデザインや設定が変わることについても言及されており、「今の人は突っ込まれるのを恐れすぎ」「伏線回収を喜んでいるとマンガの世界観が小さくなる」といったコメントも。
そう、ゆでたまご先生の作品作りに対する姿勢こそがキン肉マンの醍醐味!コマにある小さな描写から、その先の展開や隠されたメッセージを考察するのも楽しいですが、読者が考える一歩も二歩も先を行くぶっ飛んだ展開こそ、今も昔も我々がキン肉マンに熱狂する理由なのだと思っています。
個人的に興味深かったのは、ゲームで誕生したビッグボディの必殺技「メイプルリーフクラッチ」は実は先生が考えていたこととか、"新章キン肉マン版・超人師弟コンビ"と言える「フルメタルジャケッツ」を1分で考えたとか、当初は「スーパーキン肉マンフェニックス」というネーミングだったとか。挙げ出したら止まらないですね。
また「王位争奪編の次のシリーズはキン肉マンたちが未来に行く話の予定だった」には驚きました。どこか過去のインタビューで語っていたことも含まれていたかもしれませんが、私は知りませんでした。
他にも、K-1ブームよりも前に時代を先取りしてしまった「蹴撃手マモル」や「ゆうれい小僧がやってきた!」についても、「死ぬ前にもう一度描いてみたい」とコメントされていたり、真弓&ハラボテの全盛期がちょっと見たくなったり、本当に楽しい時間限定企画になっています。これをまとめて一冊本を出せそうな(笑)
にしても、創作秘話だったり裏設定などをサラッと教えてくれたりして出し惜しみがないんですよね。そして、つまらないツッコミを恐れない嶋田先生だからこそできる企画なのだなと改めて感じます。ただ、投稿される方は、どうか礼儀やマナーを守ってのコミュニケーションをお願いしますね。
で、最後に本編キン肉マンですが、嶋田先生でさえ「ランペイジ人気あるので最後までどっちを勝たせるか迷ってます」とのこと。作者も勝敗を決めてないのですから面白いに決まってますね。この後の展開が楽しみ過ぎるでしょう。コミック新刊は11月4日に発売です。